本・映画

2011年12月 1日 (木)

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本日、サービスデー』 朱川湊人

5つのお話からなる短篇集。
氏の作品は、「ちょっと怖いお話」や「かなり怖いお話」が多いけど、そうでないものも時々ある。
普段はとてもお喋りで面白くて怖い話を書きそうにもない人柄だという氏の「全く怖くないお話」は、多分これが素なんじゃないかなと言う雰囲気が滲み出ている。
この本の中では『東京しあわせクラブ』が少し異質な気がするけど、表題作や『あおぞら階段』、『気合入門』、このあたりは面白可笑しい。
『あおぞら階段』では一応幽霊が出てくるけど、全く怖くない。逆にちょっと笑える。
『気合入門』、これ好きです。自分の心を一気に35年ぐらい前に連れ戻してくれました。

ここで少し話を逸らします。

『気合入門』の中にマッカチン(アメリカザリガニ)が出てきますが、僕らの間ではこの呼び名は使いませんでした。
マッカチンと言う言葉を初めて耳にしたのは大人になってから、Budd&Joey(ルアーメーカー)の赤いバンプキンジャック(ルアー名)の通称として。
では、僕らはアメリカザリガニの事をなんて呼んでたかと言うと、ずばり「アメリカ」。
ザリガニ捕り&釣りに夢中だった時代は「アメリカ」と言えば通常「アメリカザリガニ」の事を指しました。
順位をつけるとすれば、「アメリカ」=1.アメリカザリガニ、2.アメリカ合衆国、です。
ですので、「アメリカ」=アメリカザリガニの事として話を進めます。

小学生の時、「大きいアメリカを飼っている」事が僕らのひとつの勲章でもありました。
当時近所にK君という子が住んでいて、彼はキング・オブ・アメリカ、アメリカ獲りの名人でした。
まるでロブスターのような巨大なアメリカを飼っていて、時々見せてもらっては超羨望です。
あと、これは多分ローカルな流行のような気がしますが、でかいアメリカの甲羅に墨を擦り込んで黒くするってのも流行ってました。言うなれば「マッカチン」ではなく「真っ黒チン」。
でもこれは「でかいアメリカ」のみに許される事であり、小さいやつにやると逆に笑われます。
だから残念ながらチビしか飼っていなかった僕は、実際にこの墨を塗るという、崇高な行為をした事がありませんでした。

ある日のこと、いつもの場所に何人かでアメリカ獲りに出かけたとき、僕は水中に沈むコンクリートの隙間に今まで野生では見たこともないような巨大な赤いハサミを見つけました。
これを捕まえれば間違いなくヒーロー。
「これはチャンスかも」と言う気持ち、そして「正直怖い」と言う気持ちが交差する。
捕まえる為には狭いコンクリートの隙間に手を突っ込まなければならない。
「手を突っ込んで、ハサミで指切られたらどうしよう・・」などと言う、ヘタレならでは発想で躊躇していたら、そこにキング・オブ・アメリカのK君が来て、
「どないしたん?」
「そこ、めっちゃでかいアメリカ・・」
「あ、ほんまや!」

ズボッ!!

何の躊躇もなくK君は腕ごと穴に突っ込み、そのアメリカは当然K君のものとなりました。
まさにキングとヘタレの違いを目の当たりにした瞬間でした。
K君は小学校を卒業する前にどこかへ引っ越してしまいましたが、それまではずっとキングに君臨し続け、僕は遂ぞアメリカに墨を塗る事が出来ませんでした。

と言う、『気合入門』を読みながら頭に浮かんだ思い出話でした。

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2011年11月21日 (月)

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彼女が名前を知らない鳥たち』 沼田まほかる

「これはなんやねん!読者を嘲笑い、期待させ、高揚させ、そして裏切り、ど突き、はり飛ばす。私を吸いつくしたエンターテイメント小説。なんやねん! -女優 黒木瞳」

あの黒木瞳が「なんやねん!」と連発する小説。
はてさて、どんな内容やら・・

同じ著者の『九月が永遠に続けば』でもそうだったけど、きつい関西弁の、初めは嫌悪感を感じさせる男が出てくる。
読み進めていく。
ヘビーだ。
しかしホンマなんやねん、この女・・でも止まらない。
夜中にこっそりランタンを点けて、布団の中でまで読んでしまった。
さらに読み進めていく。
止まらん止まらん、グイグイ引き込まれる。

「えっ」
「やっぱり、そうなん?」
「ええっ・・・」
「そ、そんな・・・」

かなりヘビー。心にズシン。
この著者の小説、是非また読みたい。
でも、ちょっと休憩させて。
といった感じ。

話は少し逸れますが、物語の途中、国枝という権力エロジジィが出てくる。
その件で、ふと読売のジジィの事を思い出した。
あと、タイムリーなところでは大王製紙とかね。
「井川父子には絶対服従」「会議で一方的に発言し、不満があると役員に灰皿を投げつけ~」「「明日までに自分の口座に振り込むように~約106億8000万に上る」
権力者というものは殆どがバケモノで、そのバケモノの下でやっていくには媚へつらうか、不感症になって屁とも思わないようにするか、思い切って意見するか(そしてクビになる)、そのどれもが出来なければ自ら去るか。
その何れかでしょうかね?

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2011年11月 9日 (水)

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宝塚映画祭

僕も知らなかったけど、宝塚は昔、国内最高のスタジオを持つ、映画の都だったのだそうな。
『東宝』の名前の由来は『東京宝塚』。
東宝系の沢山の映画が宝塚から送り出されていたわけです。
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そんな宝塚映画黄金時代の作品上映会が家から歩いて4分の映画館で開催されているので、行ってきました。

1956~64年の間に撮影された10本の映画が順繰りに上映されています。
僕が観たのは『丼池(1963年、久松静児監督)』。
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出演は司葉子、三益愛子、新珠三千代、森光子などなど。
物語は昭和27年、大阪繊維問屋のメッカ、船場丼池で繰り広げられる「色と欲で勝負する大阪女のがめつい戦い」ですよ。
「大学出の才媛・司葉子VSがめつさNO.1の金貸し婆さん・三益愛子の対決」を軸に、色仕掛けで男を破滅に追い込む新珠三千代、残念な女・森光子を中心としたスピーディでパワフルな作品です。

古い日本映画もなかなか面白いですね。

宝塚映画祭は11日までの期間限定なので、もう1作品ぐらい観に行きたいところ。

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2011年10月19日 (水)

今年子供らと一緒に応援してきたオリックス、勝てばCS進出、負けても西武が負ければOKでしたが・・
テレビ中継がないので仕事しながらネットでチラチラと双方の試合経過をチェック。
「アカン、最悪のパターン・・」
途中でパソコン消して自転車で映画を観に行く事にしました。
向かった先は西宮ガーデンズ
その昔、阪急ブレーブスの本拠地、西宮球場があったところです。
ここの5階に映画館があります。

で、前からチェックしていたこちらの映画を観ました。
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探偵はBARにいる

これはなかなか面白かった。
ハードボイルド系娯楽映画として程よい現実離れ感、でも人間味もあって。
因みに子供は見ちゃだめよ。

俳優陣も良かった。
意外なところでは高島政伸、
素の本人のイメージとは全くかけ離れたあんな役も出来るとは!
役者ってすごい。

映画を観終わった帰り、レイトショーだったので殆ど人がいない西宮ガーデンズを歩く。
これもなかなかシュールな感じでGOODでした。
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2011年10月17日 (月)

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オルゴォル
銀河に口笛』 朱川湊人

今、最も好きな作家の一人、朱川湊人。
その中でもこの2冊はとても良かった。

ともに小学生が主人公の作品。
(『銀河~』のほうは40代の男性が小学校時代を回想したものだけど)
自分は40を過ぎた頃から過去の記憶がやや断片的になってきたけど、
この2冊を読んでいると、特に小学校の中学年あたりからの色んな経験や記憶や感情が蘇る。氏は何故こんなに子供目線で書けるのだろうというぐらい、子供の気持ちを書くのがうまい。
人生ずっとと言えばそうなんだけど、与えられる事がメインの幼年期とはまた違った意味で、自立して生きていくための非常に重要な段階とも言える小学校中学年のこの時期に何を見て何を感じたかというのはその後の人格形成や人生そのものに大きな影響を与えると思う。

『オルゴォル』を読んで、息子が思春期に入る前の小学4~5年くらいになったら、まず長男と2人で、その2年後には次男と2人で、広島に旅行に行きたいと思った。
家族全員ではなく、男だけで。
しかも3人一緒ではなく、2人ずつ、時期もずらしてっつーのがミソ。

「たくさんの喜びとたくさんの悲しみを知って、それを全部抱えたままで死んでいきたいもんだね。だって人間最後に残るのは、そういうものだけなんだから・・」

もし、『オルゴォル』か『銀河に口笛』か、どちらかひとつと言われたら・・非常に迷うところだけど、一般的には『オルゴォル』のほうが良い作品と言われそうな気がする。けど、僕は『銀河に口笛』のほうがある意味好きかもしれない、と答える。

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2011年9月30日 (金)

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トワイライト』 重松清

今までに読んだ何冊かの氏の著書には共通する登場人物の設定や話の持って行き方・・所謂王道パターンみたいなものがあり、あまり続けて読むとやや飽きる時もあるのですが、これは面白かった。

キーワードは『タイムカプセル』、『子供の頃に想像した未来』、『子供の頃は未来だった現在』、『これからの未来』。

自分も小学校を卒業する時、校庭にタイムカプセルを埋めた。
さて、あれはいつ開けるって言ってたっけ?
もう開けたんかな?まだなのかな?
それとも当初は既に開けられている予定だったのに忘れられて放置されているのかな?
そんでもって自分は何を入れたんでしたっけ?

今後、タイムカプセルを開けて、自分が入れたものを目にする時がもし来たとすれば、周りにどんな奴が集まっていて、どんな会話をして、カプセルの中身を見て何を思うんだろう。
なんかちょっと想像できない。
ま、小説のような劇的な出来事はないとは思うし、逆にあっても困るし。

てな事を想いながら、小学校の卒業アルバムをパラパラとめくる。
修学旅行の集合写真を見ながら、ふと男の子が被っている野球帽に目が留まり、統計をとってみた。

1.阪神タイガース 10人
2.阪急ブレーブス 8人
3.読売ジャイアンツ 2人
4.ヤクルトスワローズ 1人

1位は勿論阪神。
記憶の中では、男の子は阪神か巨人の帽子というイメージが強かったけど、不人気球団と言われていた阪急が意外と健闘。
阪急沿線ということもあるし、当時の在阪4球団の中ではダントツに強かったしね。
因みに近鉄バファローズと南海ホークスはゼロ。
そして何故かヤクルトが1人・・。

ところでこのブログを読んでくれてる人の中にタイムカプセルを開けた事がある人っているんだろうか??

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2011年9月 7日 (水)

僕がサッカー代表の試合を見る時のこだわりのひとつとして、『選手入場&国歌斉唱の時から見る』と言うのがある。
これが見られないと、その試合の半分・・とは言い過ぎだけど、3分の1・・も言い過ぎか、4分の1ぐらいは楽しみを見逃した気がする。
先日の『日本vs北朝鮮』、この時はいつもとはまた少し違う、感じるものがあった。

在日コリアンとして生まれ育ったチュンソンとテセが、片や真っ直ぐ前を向き『君が代』を歌い、片や北朝鮮国歌を涙しながら聴く。
日本人として日本に生まれ育った自分がその気持ちをわかると言うのはおこがましいけど、自分なりに感じるものがあった。

最近、“気持ちがわかるとまでは言えないけど、深く感じるものがあった”他の例として、下の著書がある。
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その日のまえに』 重松清

以前に映画にもなったらしいけど、そんな事はつゆ知らず、本屋でたまたま目に留まって、パラパラ目次をめくって、読むことにした。
理由は『ひこうき雲』『朝日のあたる家』『潮騒』『ヒア・カムズ・ザ・サン』などの、短編タイトル。
皆、好きな曲だったから・・。

簡単に本の紹介を読んでみると、『人の死にまつわる短編集』との事。以前読んだ氏の著書では、『流星ワゴン』、これも死に関係する話で、電車を乗り過ごすほど集中して読んでしまうくらい面白かった。
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さて、『その日のまえに』は、後半、妻が余命宣告を受けた夫が主人公の話が3つ続き、そこで“気持ちがわかるとまでは言えないけど、深く感じるものがあった”わけです。

「余命を宣告されて残りの人生を生きていくって、どんな事なのだろう?」
勿論、自分はその当人になった事はないし、その当事者の家族になった事もない。
が、仕事でとてもお世話になった方で、約一年前に余命宣告をされ、最近亡くなった方がいた。
奥さんから話を伺うと、余命宣告後、その方は残された時間で思う存分、自分のやりたい事をやり、会いたい人に会い、葬儀の段取りや戒名も自分で決めて、亡くなったそうだ。

自分が経験した、一番身近な人の死と言えば、父の死であったけど、父の場合は亡くなるその時まで周りの誰もがその死を予想していなかった。
体調が悪いという事で、入院検査をする前日の突然の死だった。
ただ、父の死後、身の回りのものを片付けているときに、父がなんとなく、もしかしたら自分の身に死が近づいているのではと感じ取っていた事を伺わせる痕跡・・自分の人生を振り返った跡があった。

自分はいつどんな風に死んでいくのだろう?
出来れば長生きしたい。
健康でいればあと3~40年ぐらいは普通に生きられるだろう。
その間にもっと色々な経験がしたいし、成長する息子らを見ていたいし、孫の姿も見てみたい。
では、もし今、突然余命宣告されたらどうだろう?
幸い子供を授かる事が出来たし、それなりに彼らと接してきたので、もし今死んだとしても少しは父親の事を覚えていてくれるだろう。
20才ぐらいの時に突然余命宣告されたら、多分パニックになったと思う。
今ならそれよりは落ち着いていられるかもしれない。
でもやはり現実にそれを突きつけられたらどうなるかわからない。

いずれにしろ、いつどのように死が訪れるかは別として、最後に少しは人生を振り返りたい。
ビルの屋上から投身自殺した人がいて、たまたまその真下にいて、直撃喰らって即死とか、そういうのだけは勘弁してほしい。

あと、自然災害ならいざ知らず、人為的な大きな力による巻き添えも御免被る。
その最たるものが、戦争。

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最後の言葉』 重松清/渡辺考

この本は序章と終章を除き、重松氏がドキュメンタリーを作る側として登場し、文章はNHKのディレクターが書いている。
20才そこそこの若者が戦争に借り出され、戦局が悪化すると見捨てられ、その中で飢えや恐怖に怯えながらも故郷や大切な人を想って書き残された文章や、残された家族の様子を読んだりすると、たまらなくなる。
また、取材する側も半端な気持ちでなくやっている事がひしひしと伝わってくる事もあり、戦争関連で読んだものの中で、一番感じる事が出来た。

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2011年8月22日 (月)

以前、テレビ番組で筒井康隆氏がお薦めしていたラテンアメリカ文学『族長の秋』。
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「たまにはブンガクでも・・」と思い、読んでみたが・・
ワシレベルの脳ミソには難しかったsweat02
内容云々よりも、文章の書き方に慣れず、必死に読まないと理解出来ないので、結局途中でくじけてしまい、気分転換にとキョンキョンお薦めの『アカペラ』を読んでみることにした。
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したら、あっと言う間に読破。
一国の独裁者のお話(族長の秋)は眉間に皺を寄せてって感じだったけど、こちらはお気楽。
二番目のお話、『ソリチュード』に出てくるような普通の、ちょっと駄目だけど(でもないと思うけど)、まぁなんとか生きてる男などは特に、すんなりと感情移入出来る。
読む時期によってはちょっと物足りないと感じたかもしれないけど、眉間に皺が寄った後にはこれくらいがちょうど良かった。

ブンガクは大人になったら再チャレンジしてみようかな。

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2011年6月 9日 (木)

映画『プリンセス トヨトミ』を観に行ったけど・・

うーん・・・かなり期待外れ。

『人間失格』と同じく、原作本のほうが圧倒的に面白い。

映画としても、正直、山Pの『あしたのジョー』のほうが何倍も良かった。

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2011年6月 8日 (水)

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少年H』 妹尾河童

アマゾンのレビューにもあるようにこの本に対する評価は両極端で、右曲がりな人からの評価は大概「模造だ」「左翼によるでっち上げ」などの最低評価だ。
『間違いだらけの少年H』という本もあるらしく、僕はそちらは読んでいないので作者がどういった意図で何を書いているのか知らないため言及出来ないけど、極右の人には少年Hの揚げ足を取る為や自分を正当化させる為に利用されているのだろう。

自分にとっては、少年Hが100%事実に基づいた正しい歴史小説かどうかという視点で読んではいないし、読みながらも当時の事をここまで鮮明に覚えているわけがないと思っていたので、そのへんのところはさほど問題ではない。

さて、戦時中と言えば、僕の両親は父が大正12年、母が昭和5年生まれなので、二人とも青春時代が太平洋戦争のど真ん中だった。
父は勿論、軍に召集されたけど、途中病気で帰還したらしく、その事が負い目になってかどうか知らないけど、当時の事をあまり語らなかった。自分も話したくない人から敢えて聞き出そうとはしなかった。
父は亡くなる直前まで祝日には必ず国旗を家の前に飾っていたり、軍服を着た若かりし頃の自分の写真を手帳に入れていたり、(今はあまり見かけないけど)サッカー代表戦の国歌斉唱の際に歌わずにプラプラしている選手を見て顔を真っ赤にして憤慨しているような人だった。
片や母は何かの拍子に時々戦時中の話をする事があった。でも「勉強したかったのに学徒動員で全然できへんかった」とか「高知の親戚の家に疎開したけどその人がケチで田舎やから米いっぱいあるくせに私らには全然食べさしてくれへんかった」など、話の内容が非常に断片的で、しかもその殆どが愚痴なので、話を聞いても当時の全体像がよくわからなかった。
ま、でも二人の思想がかなり違う事だけは自分にもわかった。

戦争体験者である二人がこの少年H並み色々語ってくれたら良かったけど、考え方や価値観が違う上に、片や話さないし、片や断片的でよくわからないしで、一番身近な人から当時目線での一国民の話を聞けなかったのは少し残念ではある。

本についてに戻りますが、神戸に生まれ育って戦争を経験した少年Hの周りにどんな人がいて、世の中がどう動き、何を見て何を感じたか。
歴史的に重大な時期の話であるが故に細かいところをつつけば色々あるのだろうけど、ヘンコで頑固で観察力の鋭い少年Hのお話はとても興味深く面白かった。
出来れば少年H(ハジメ)からだけではなく、父親H(僕の父はハジムという名前だった)からも、もう少し話を聞きたかったと、本書を読んで改めて思った。

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